フリーランスエンジニアの年収目標

企業に勤めるエンジニアを辞めてフリーランスエンジニアとして独立する場合、当面の年収目標は会社員時代の年収に到達するレベルに置くのがわかりやすい。年収は、世の中に対するその人の仕事の貢献度の証でもある。そのため、独立成功を計る尺度として、会社員時代よりもフリーランスエンジニアになった後の年収が大きいかどうかは重要な指標となりえるといえるだろう。
しかし、独立前と後でまったく同じ年収だった場合、世の中に対する貢献度は同じと言えるかもしれないが、家計に与える影響は同じとは言えない。理由は、収入に対する社会保険と所得税や住民税の負担が、会社員の場合と個人事業主の場合とで大きく変わってくるからだ。
会社員の場合は、健康保険や厚生年金保険等の社会保険料の負担は給料に対する一定率で負担するが、そのうち半分は企業が負担してくれることになる。しかし、個人事業主の場合は、社会保険料は全額自己負担となる。しかも、労災保険や雇用保険の恩恵は受けられなくなるため、自助努力で民間保険に加入することもあり、その保険料の負担も加わってくるだろう。
また、所得税や住民税の負担に関しても大きく変わってくる。個人事業主の場合は、年収から必要経費を控除できるようになったり、青色申告特別控除が使えるケースもあるが、会社員の場合も給与所得控除という必要経費見合いの控除が認められている。単純に年収だけで独立した方が得策かどうか考えるのではなく、社会保険と税金を控除した後の可処分所得ベースで独立前と後を比較をすることが重要だろう。